防音カーテン
お家時間が増えている中、今までは全く気にしていなかった日中の外や周りの音、意識していなかった生活音がうるさく感じてしまう事はありませんか? その原因となる音は窓や扉やドアから、入口から漏れています。特に気になるのは窓、ペアガラスでの防音対策は行われてはいますが外の音や、室内の音が漏れていないかなと気になるところです。このような窓からの音対策には、防音カーテンをつけると効果が高いと言われています。その防音カーテンですが防音といっても壁や扉などと比べカーテン(布)ですので決して同じような効果があるわけではありません。
〇 そもそも防音とは何か
私は防音というとカラオケルームや映画館、スタジオを想像してしまいます。シーンと静まり返った無音状態部屋を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。音の伝搬には空気中を伝搬する空気伝搬と固体や液体中を伝搬する個体伝搬があります。空気伝搬は空気中に放射されて伝わる音で窓や隙間から伝わり、個体伝搬は壁や床、建物から中に伝わってきます。防音設備のあるカラオケルームや映画館は空気伝搬が伝わらないように密閉され、個体伝搬が伝わらないように吸音材、防音壁、防音床材などを使い効果を高めています。
〇 防音カーテンとは
防音カーテンは一般的なカーテンと比べ特殊な加工を施されたカーテンを防音カーテン、又は遮音カーテンと呼んでいます。販売している防音カーテンは生地検査機関が行う遮音検査をクリアーした商品を防音カーテンと呼んでいます。防音カーテンは主に3種類、効果が高い順にカーテン生地裏にアクリル樹脂コーティングを3重に施した4層アクリルコーティング、カーテン生地に遮光フィルムと吸音効果のある裏地を貼った3層ボンディング加工と高気密高密度の2重織物、織の2重組織の3種類あります。
長所 生地に重さがあり表裏の防音効果が高い。
短所 カーテンの重さがある為開け閉めがやり難い。
長所 防音効果が高いく
生地がコーティングと比べると軽い、カーテンのウエーブが綺麗。
短所 防音効果はコーティングと比べると若干劣る。
長所 生地が軽くて柔らかい。吸音効果がある。価格が安い。
短所 防音効果はこの中では一番低い。
〇 どのような音に防音カーテンは効果があるのか
空気電播音」と呼ばれる空気から伝わってくる音には効果があります。
例えば、女性の声やペットの鳴き声、楽器やアラームの音などの高い音には効果があり、自分が室内からの発する音にも効果的です。
「個体伝播音」と呼ばれる振動を伴う音には効果が低いとう特徴があります。
例えば、工事の騒音や道路騒音、電車の騒音などの地面から建物に伝わってくる低い音には効果が薄いです。
〇 防音効果を高めるには?
■サイズを大きくつくる
オーダーカーテンの仕上がりサイズは窓サイズ、カーテンレールのサイズに合わせて少し大きく作り、床にすらないように1cm上げて作ります。防音は音漏れが無いように床下までもたっぷり付けて音漏れが考えられる隙間を埋めていくことが大切です。
■防音レースの組み合わせ、カーテンオプションで更なる防音効果をアップ
編集後記
防音カーテンについてご理解いただけましたでしょうか? カーテンの業界でも防音カーテンについては色々と論争がありました。有名な話では某大手家具店で防音カーテンを大々的にうたった防音カーテンを販売したところ、お客様から沢山のクレームをもらい大炎上しました。そのお店は決して防音とは言わず遮音カーテンと言葉を変更しています。私的には、ふせぐとさえぎるはどう違うのか?って疑問もありますが、インテリア通販BWYでは、わかりやすく防音カーテンとしました。その防音カーテンですがカーテンは住宅と密接なアイテムがゆえに、防音カーテンをつければカラオケルームや映画館のような外の音が聞こえず、室内の音は最大限に大きくできる部屋を想像して防音のカーテンである事を忘れてしまったのではと思ってしまいます。そこまで防音にすのであるのであれば映画館のような厚くて重たい扉をつけるか、壁にしてしまう事しかありません。